眩しいほどに厳かで、ベリル族のなかでは、日常的に最も高次に近い場所に存在するゴシェナイト。
人間を霊的存在に進化させるために、生まれてきたような石です。

この石は、親密で特別な沈黙を保ちながらも、傍にあるだけで影響を与えていきます。
共にあれば、あまりのクリアさに人も場も覚醒していくでしょう。

ゴシェナイトの細やかで広大なるエネルギーは、子供の頃に感じたような新鮮な感動と、気持ちよさに満ちています。
暖かで爽やかな恩恵のミスト。それはまるで、晴れた昼に浴びる日照雨のよう。
霧状の空間にそそぐ白い太陽の光は、あなたの額を射します。

そして、スピリットの声が聞こえるでしょう。

「もっと笑いを、喜びを、充実感を得てください。
遊び心は、とても大事ですよ。」

少し拍子抜けする、メッセージでしょうか。
しかし、この石のもたらす覚醒と癒しは、すでに不足を感じさせない階層に生きる人々にとっても重要です。
更なる境地があったのかというような感覚を得ることができます。

その理由は、この石の高次の光が人という存在の根源たる部分にまで届くから。

たゆたう時の流れの底に沈んでいるさみしさ。
普段は感じることもない、毎日の生活の影にぴったりと張り付いているさみしさ。
いまがどんなに満たされていても、ふと湧きあがる人としてのさみしさ。

それらを払拭するのは、スピリチュアル的な言葉で言うと「ワンネス」の意識。
わたしはあなたであり、わたしは木々であり、わたしは地球や宇宙とおなじであるという意識です。

そこまで難しく考えることもありません。
もっと笑い、もっと充実した気持ちを得るには全てに関わりをもって生きればいいというだけです。
隔絶された世界にワンネスはありません。

関わりもつには、さまざまな方法があります。
自然と繋がってはいきますが、もっとも顕著に現れるのは、共感能力の高まりでしょう。
関連して想像力やテレパシー能力も上昇していきます。

自然界の美しさや地球の連鎖にも気が付く悟りの意識も生まれるでしょう。

共感の深度が高まるからといって、依存関係になり、他者からの影響を受けやすくなるということはありません。
石のメッセージにある、笑いと喜びの共有が大事ということにも繋がります。

ゴシェナイトは、陽のサンクチュアリを保持しているので、悲しみや怒りを共有し過ぎるということがないのです。
相手の悲しみを理解し、いたわる賢さや優しさはあっても、共感し過ぎて同じような傷をつくる過ちは決しておかしません。

高次における存在の常識として、自他の領域を完全に区別する基本的能力もそなわっています。
石の力を借りれば、絶縁した人や傷つけあってしまう家族とも、怒りをぶつけあうことなく話を続けることが容易になります。
それらは、ベリル族全般に見られるコミュニケーション力の根幹にもあたるでしょう。

家族や周囲の人に寄り添い、思いやりの心をもつ。アジサイの葉にとまる小虫の羽の美しさに目が留まる。

どのような小さな変化も出来事も、あなたが高次へと次元上昇をしていく過程で起こる気づきのひとつ。
そうした意識はやがて宇宙を包括し、魂でさえもあなたの体に居心地の良さを感じていくようになるでしょう。
あなたは、自分自身のことが大好きになります。

最終的には、物理的な関わりがなくとも、笑みを絶やさぬ境地に辿りつくかもしれません。

さいごに、この石をヒーリングストーンとして使用する場合について。

すべてのチャクラを整然と機能させる力があります。
体全体を流れるエネルギーがよどみなく流れるよう、最も細い経路の太さをも調整してくれるでしょう。
その結果、生命力は強まり、表情も活きいきとしてくるに違いありません。

治安や自然形態が乱れている場所に向けてグリッドすれば、融和と友愛のエネルギーがもたらされ、調和と修復の力が働きます。

石とともに祈ることは、ワンネスの意識へ進む一歩にもなります。
ぜひ一緒に、心をあわせてみてください。