POWER STONE DICTIONARY
モリオン(黒水晶)は、強大な浄化力をもつ、負のエネルギーを扱うことに長けた隠者のような石です。
負のエネルギーを扱うとはいっても、邪悪なものに親しむ意味ではありません。
むしろそれらと対峙しても恐れ惑わされることなく、落ち着いて決別できる強さをもっている存在です。
この石のパワーは、こんな物語で表現できるかもしれません。
「ある日、モリオンの元にこんな依頼が舞い込みました。
『私の村では、美味しくきれいだった井戸の水が、随分前から泥水しかとれなくなりました。
時を同じくして、子供たちは無気力になり、村中のあちこちではケンカが絶えなくなりました。
それまでは活気のある村で、みな穏やかで仲が良かったのです。井戸と何か関係があるのでしょうか?』」
モリオンは村の要請に応え現れました。
自分をそれ以外のものから守る黒い布をまとい、パワーを封じ込めた大きな杖を手に、ただならぬ存在感を放っての登場です。
そして村の、あるべき場所でゆっくりと目を閉じ、魔法の言葉を唱えて杖を大地に大きく突き立てると、地面から黒いもやが浮上しはじめました。
黒いもやは、村中の土や人々から立ちのぼり、杖の中にどんどん吸い込まれていきます。
村中のもやを吸い込み、杖は真っ黒に染まり、石のように硬くなりました。
その瞬間、モリオンが目を開け、杖を大地から勢いよく引き離すと、杖は粉々になって宙に消えてしまいました。
杖が黒いもやを吸い込み、ぎゅっと凝縮したところで一気に無色透明なものへとエネルギー変換してしまったのです。
その途端、井戸の水が透明になり、勢い良く空へ噴き出しました。
村人達は歓声を上げ、その表情には喜びと穏やかさが戻っていました。
黒いもやの正体は、村人達のマイナスな考えや感情が大地に蓄積したもので、それらが井戸水を泥水に変え、住む人々にも悪影響を及ぼしていたのです。
ですが、モリオンの魔法で人々の中からわだかまりが消え去り、心の奥底から清められたことによって、それ以後村で不穏なことは起こらず、ずっと平和に暮らせるようになりました。」
この石のパワーを借りれば、まさにこの物語のようなことを体験できるはずです。
本人さえも悩ます不健全な思考・感情が、何度生まれ変わっても手放せずにいた根深いものであろうと、先祖代々受け継ぐ類いの課題であろうとも、強力に浄化されるに違いありません。
また、この石の、内面へ目を向ける集中力は群を抜いています。
同調すれば外野を遮断し、心の奥底へと楽に旅することができるでしょう。
そして、内面深く潜り込み、目を凝らして自分自身と向き合えば、自己実現を阻んでいたものの正体が分かるはずです。
ずっとその正体をぼんやりとさせ、それとの対決を先延ばしにしていたのならこの石は、「恐れることはありません。自分を丸ごと受け入れ許せば良いのです。その覚悟を私が引き出してあげましょう。」と力強く支えてくれるに違いありません。
より純粋で清浄な自己でなければ達成できないレベルへ挑戦する時、自己を死角なしに認識することは大切です。
自己のどんな部分にも目を背けることなく受け入れられれば、あなたは自分を十分に愛しはじめたと言えます。
感情的な痛みの元を清算できれば、驚くほどに事態は好転し、進化成長の道がひらかれます。
自分を愛することに抵抗し続け消耗していたエネルギーも取り戻し、自己や人生の質を高めることは容易になるに違いありません。
そして、あなたがもつエネルギーを「今この時」に存分に注げるようになり、それだけで十分に輝いて生きていけるようになることでしょう。
この石のキーワード
浄化パワー、グラウンディング、集中力、過去の清算、瞑想、凝縮、吸収、放出、好転力、改善、邪気払い、究極、お守り、強さ、心の洗濯、重厚、安静、静けさ、安定、落ち着き、黙して語らず、受容、解放、口が堅いこんな人におすすめ
徹底的に浄化したい内面深く自分を見つめ直したい
逃避癖・悪癖を手放したい
問題とちゃんと向き合える強さが欲しい
強力な集中力をもちたい
グラウンディングを強化したい
恐れを手放したい
ヒーリング効果を得たい
パワーを浄化したい
ネガティブパワーから守られたい
過去を清算したい
根深い思い込みを手放したい
悪運続きな人生を好転させたい
ネガティブな関係を変えたい
ブルーな気持ちから抜け出したい
進化成長を妨げているブロックを取り除きたい