ブルートパーズは、アンドロイドのように無機質な美しさを見せながら、科学と宗教、右脳と左脳といった双方のパワーを結びつける力を内在させています。

ひらめき型で直感的でもありますが、その直感を論理的に咀嚼し、誰にでも理解できるよう述べられる理知的な能力ももっています。
感覚的なものを伝える時、上手く言葉に変換出来ず混乱してしまったり、簡潔に順序立てて話せなくなるといった状態とは真逆に、直感を論理的に翻訳することをいとも簡単に実現させてしまえるのです。
しかも、その伝えるべき対象が自分自身であったとしても、恥じることもヒーローに仕立て上げることもせず、感情的なゆらぎを盛り込むこともなく、実験結果を報告するかのように述べられる冷静さは素晴らしいとしか言いようがありません。
ただし、通常は比較的無口で自己完結している存在です。

頭の中は常にクリアで、雑念に支配されてしまうことがなく、高次レベルの情報をキャッチし、それを少しも狂わせることなく実行に移せる類まれなパワーの持ち主でもあります。
その姿は、未知のものを解明し宇宙の神秘を発見したかのように夢中になっている科学者のようにも見えますし、常識や表面的なもので意味を計らず、より深遠なる真理を理性的に見極めようとする哲学者のようでもあります。

また、この石は未知のものへの好奇心・探究心、併せて独立心に富んでいるため、計らずとも旅多き人生を送るところがあります。
旅自体を計画し楽しむのではなく、「研究対象のある場所が自身の研究室であり書斎である」といった意味合いで、自宅にこもりきりになることがありません。
決して「待ちの姿勢」にとどまらず、自分の目で見て、その手に触れて、体験と知性で理解したいと、世界中を旅していくのです。

そして、はじめて出会う人々とも普段と変わらぬまま偽ることなく交流し、今自分が何をし、何を知りたくてここにいるのかを伝えていきます。
そうしたやり取りは、自分が求めている答えを得るのに最短であると知っており、相手にとっても重要なメッセージにもなると分かっています。
たとえば、こんな会話で表現できるかもしれません。
「私は東の国から旅してきた者です。伝説の青石の起源と発見場所を探しています。知っているのは大まかな地名だけですが、何かご存知ですか。」
「そこは私が生まれ育った土地です。私の家を訪ねて下さい。母が詳しいはずです。地図を書きましょう。紙とペンはもっていますか。」
「これをお使い下さい。もしよろしければお礼にペンを差し上げましょう。」
「本当ですか？私は東国のペンの輸入をしたいと祖国を旅立ちここまでやって来たのです。いち早く実物を手にすることが出来ました。これは嬉しい兆しに違いない！ありがとう。」

時に人は他者を疑い、自分の情報を隠したり、能力を出し惜しみしてしまうことがあるかと思います。
ですが、ブルートパーズにはネガティブな動機がないため、結果にも発生させず、本質的な関わり合いが生まれていきます。
それぞれが道中で純粋な意味を見出し、より高次のレベルで存在し、望みを叶えていけるよう自然と誘われていくのです。

加えて、この石の一途さは、人々を惹きつけるのに十分すぎるほど誠実なものです。
まっすぐにひとつのことに取り組み、真摯にひとりの人を愛し、その思いには嘘がありません。
もしあなたが愛情関係で駆け引きをしたり、疑心暗鬼になってすれ違いを生んでしまう癖があるのなら、そこから卒業させてくれることでしょう。

人は皆、違う環境に育ち、違う経験をしてきています。その上感じていることをあなたと違う言葉で表現することだってあるのです。
それでも、誰もが懸命に今の自分を表現しています。
その「違い」を理解した上で、愛する人の言葉、行動、その思いを見極めれば、相手が何を言わんとしているのか、自分をどれだけ真剣に愛しているのかが手に取るように分かるはずです。
心は落ち着き、感情面や精神面での高ぶりも穏やかなものに変化していくに違いありません。
より本質的なものに視点をフォーカス出来るようになれれば、いつでもあなたの心は穏やかで安定したものになっていくことでしょう。