ダイヤモンドという名前は、ギリシャ語のadamas（征服できない）に由来しており、和名では金剛石（こんごうせき）と呼ばれています。それらの呼称が示す通り、天然石の中で最も硬い石です。

その中でもブラックダイヤモンドは、硬度はダイヤモンドと同等であり、割れにくさを示す靭性では一般的なダイヤモンドを上回っています。これは、ダイヤモンドが単一結晶であるのに対し、ブラックダイヤモンドは微細な結晶が集まってできた多結晶体であるためです。

ブラックダイヤモンド最大の魅力である、艶やかな漆黒の色味は内部に入り込んだ鉄鉱石やグラファイト等のインクルージョンによるものです。
シックな色合いでありながら、その表面からはダイヤモンドならではの強い煌めきが放たれ、洗練された華やかさを感じさせます。

フェナカイトは、ダイヤモンドに勝るとも劣らない素晴らしいテリを持つことから、ギリシャ語で欺く人を意味する「phenax」という語源をもっています。

鉱物学的に見ればケイ酸ベリリウムの一種。ベリリウムは緑柱石（エメラルド）の中に存在します。そのため、フェナカイトもエメラルドやアクアマリンと鉱床を共にすることがあります。

結晶は透明でガラス光沢を持ち、色は無色のものや黄色、ピンク色などが見られますが、高い透明度と輝きを備えたものは大変希少です。

ブラックダイヤモンドは誰もが求めてやまない、強大なパワーを備えています。
私たちが求める全てのもの、例えば愛、喜び、成功といったポジティブなエネルギーのみならず、悲しみや失敗などのネガティブな要素さえも内在させており、それでいて常に完璧なバランスを保っている稀有な存在です。

欠けるところのない完全な存在であるこの石は、全てのものを吸収し、征服してしまいます。持ち主が望むのであれば、何もかもを「無」へと帰してしまうことさえできます。

決して誰の味方にも、また敵にもならない孤高のスピリットを持ち、善悪すら超越した次元に存在しています。エゴさえ持ち合わせず、周りの思惑など気にも留めないこの石に打ち勝つことは誰もできません。
それでいて、求められれば変幻自在に姿を現し、その力を惜しみなく与えてくれます。

注意点があるとすれば、あまりに強力な存在であるがゆえ、悪のために用いれば恐ろしい結果を招きかねないという点です。しかし愛を持って、また愛のためにその力を用いるならば、あなたとその周囲に最高の結果をもたらしてくれるはずです。
純度の高い愛や清らかな心をもってこの石と向き合うことで、その真価を最大限に発揮できることでしょう。